



2025年11月27日
「睡眠不足は心身に悪い」というのはよく知られていますが、実は「お口の健康」にも深く関わっていることをご存じでしょうか?
今回は、睡眠とお口の健康の関係について分かりやすくご紹介します。
「歯みがきさえしていれば安心」と思いがちですが、睡眠不足はむし歯のリスクを高めます。
その理由は「だ液の減少」。
だ液には「お口の汚れを洗浄する」「歯の修復を助ける」といったはたらきがあり、むし歯の進行を防ぐ大切な役割を担っています。
ところが、睡眠不足で自律神経が乱れるとだ液の分泌量が減少。
結果として歯を守る力が弱まり、むし歯が進行しやすくなるのです。

睡眠不足は「歯周病」にも悪影響を及ぼします。
歯周病は歯を支える骨が溶けてしまう病気で、進行すると歯を失うことも…。
ここで関係してくるのが「糖尿病」。
糖尿病は血液中の血糖値が慢性的に高くなることで、さまざまな合併症を引き起こす病気です。
睡眠不足は糖尿病の発症要因のひとつとされており、さらに糖尿病は歯周病と深い関係があり、相互に悪化させ合うことが分かっています。
どちらも自覚症状が少ないため、「気づいたら両方進行していた…」というケースも。まさに見過ごせないリスクです。

逆に、お口の状態が睡眠に影響を与えることもあると言われています。
ある研究では、「歯の本数が少ない人は20本以上歯がある人に比べて睡眠不足や過眠のリスクが高い」ことが報告されています。
歯が少ないと睡眠時の呼吸が妨げられやすく、結果として睡眠の質が低下する可能性があるのです。
つまり「歯」と「睡眠」はお互いに深く関わり合っていると言えます。

健やかな毎日を送るためには、「良質な睡眠」と「お口の健康維持」のどちらも欠かせません。
生活習慣を整えることはもちろん、歯やお口に不安がある方は早めの歯科受診がおすすめです。
日々のセルフケアを大切にして、健康な生活を送りましょう!

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