お口の中を鏡でよく見てみてください。歯肉の上に、ボコッとした出っ張りはありませんか？もしかするとそれは、「骨隆起」と呼ばれるものかもしれません。

顎骨整形外科治療とは

顎骨整形外科治療とは、骨隆起を外科手術で取り除く治療です。
骨隆起とは、顎の骨の頬側や舌側が過剰に発達し、コブのようになったものを指します。このコブは、長い年月をかけて大きくなった硬い骨の塊で、触っても痛みなどが全くないことが特徴です。 上顎の口蓋にできたものを口蓋隆起、下顎にできたものを下顎隆起と呼び、いずれも非腫瘍性で害のあるものではありません。

当院の顎骨整形外科治療の考え

当院の顎骨整形外科治療では、超音波骨切削機器（ピエゾ）を有効に活用した低侵襲な手術を心がけています。従来の回転式ドリルや骨ノミを使用する方法は、周囲の組織を傷つける危険性や熱傷が問題となっていましたが、超音波骨切削機器（ピエゾ）は、粘膜や神経などの軟組織を損傷することなく、正確に最小限の骨を削ることが可能です。
また、当院は超音波骨切削機器の正しい使用法に関する研修会の講師として、全国の歯科医師向けの啓蒙活動も行っています。

骨隆起ができると必ず顎骨整形外科治療が必要？

骨隆起は炎症でも腫瘍でもないので、基本的には取り除く必要はありません。
しかし、次のような場合は生活に支障をきたすため、切除する必要があります。

骨隆起ができる原因と予防

骨隆起と歯肉の腫れを区別する方法

骨隆起は歯肉にコブができるため、歯肉が腫れていると勘違いしてしまうケースがあります。2つの特徴を比較してみましょう。

骨隆起のできやすい場所は？

主に骨隆起ができる場所は、以下の二箇所です。

顎骨整形外科（ピエゾサージェリー）の仕組みやメリット

当院の顎骨整形外科治療は、超音波骨切削機器（ピエゾ）を使用するピエゾサージェリーです。超音波で骨を切ると聞いても、イメージが湧かないかもしれませんね。
ピエゾサージェリーは、超音波の微振動によって、硬い組織だけを切ります。
歯肉や神経のような柔らかい組織は切れない仕組みになっており、実際に指の腹に機械を当てても切れることはありません。

超音波骨切削機器（ピエゾ）を使った手術の主な特徴としては、以下の点が挙げられます。

顎骨整形外科治療（ピエゾサージェリー）の流れ

ピエゾサージェリーの流れは以下の通りです。

①局所麻酔をする。
②骨隆起がある箇所の歯肉を骨から剥離する。
③ピエゾで骨を切除する。
④骨面をなだらかにし、縫合する。

下顎隆起は左右対称にできることが多いため、片方の傷口が治癒すれば反対側を手術します。

顎骨整形外科（ピエゾサージェリー）のリスク

ピエゾは大変安全な機器で、回転式のドリルや骨ミノを使った従来の方法に比べリスクは大幅に軽減されました。
しかし外科手術なので、一般的口腔外科手術時の合併症（感染、異常出血、異常疼痛、術後腫脹、神経・血管損傷など）は常に考慮しなければなりません。
当院では、歯科用CTを使用して術前診断を徹底しています。神経の開口部やその他の解剖学的構造を、三次元的にイメージした上で手術に臨んでいますのでご安心ください。

未来の笑顔を守るために

皆さまの日常生活の質を向上させるため、当院では顎骨整形外科治療を得意としています。
顎の健康は、全身の健康や美しい笑顔の土台となります。
私たちは最新の技術と豊富な経験を持ち合わせており、それをもとに、ベストな治療を提供することをお約束いたします。
自費診療としての顎骨整形外科治療は、より高い水準の治療や最新の技術を求める方々に選ばれています。
質の高い治療を求める方々のために、私たちは日々研究と向上に努めております。
一人ひとりの患者様のライフスタイルやニーズに合わせた治療を提供することで、長期的な健康と快適な生活をサポートします。
最後に、私たちと一緒に、健やかで美しい未来の笑顔を築きましょう。
安心と信頼の治療を、当院でぜひ体験してください。