

2025年5月22日
皆さんは、お餅などの粘着性が高い食べ物を食べたときに、詰め物や被せ物が外れてしまった経験はありませんか?
そんなときはすぐに対処すべきですが、そのときの選択を誤ってしまうと痛い目を見ることになるかもしれません。
そこで今回は、詰め物や被せ物が外れたときにやってはいけないことと、正しい対処法をご紹介します。
詰め物や被せ物が外れたときにしてはいけないことを2つほどご紹介します。
むし歯治療の後、削ったり神経を抜いたりした部分は、詰め物や被せ物で補われます。
これらは歯科用セメントなどの専用接着剤で固定されますが、永久に外れないという保証はなく、時間が経てば接着剤自体が劣化して外れてしまうこともあります。
そんなとき、ついつい「一般用の瞬間接着剤を使って自分で直せたら…」と思うかもしれませんが、絶対にやめてください。
それは、一般用の接着剤には人体に有害な物質が含まれているため、口に入れる用途に使用すると大変危険だからです。
また、詰め物や被せ物がずれて付いてしまうと、かみ合わせが狂ってしまったり、歯科医院に付け直しをお願いしても、外すために本来削らなくてもよい部分まで歯を削ることになったりする場合もあるからです。
歯を削らないといけなくなった場合は詰め物や被せ物も作り直す必要があるため、結果的に余計な時間や費用が発生してしまうのです。
詰め物と被せ物には、削ったり神経を抜いたりした部分をむし歯菌から守る大切な役割があるため、外れたままにしておくのは危険です。
さらに、プラークや食べかすが溜まりやすくなりますので、むし歯のリスクがぐっと高まってしまいます。
万が一、詰め物や被せ物が外れてしまったときは、歯科医院にご持参してください。場合によっては、再度取り付けできることもあります。
ご自身で何とかしようとしたり放置したりせず、歯科医院に相談するのが安心です。
どんなに精巧につくられても、詰め物や被せ物は時間とともに劣化します。
劣化によって生じた小さな隙間から新たなむし歯ができることもありますので、治療したから安心するのではなく、治療を受けた箇所ほど継続的なケアを心がけましょう。
自分では気づきにくいことも多いお口のトラブル。
だからこそ、定期検診で詰め物や被せ物の状態をしっかりチェックすることが不可欠です。
日々のケアと定期検診で、いつまでも健康的な笑顔をキープしましょう!