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歯のコラム

2025年9月15日

「歯科診療の可視化は?」と聞かれて答えるとするならば、「レントゲン検査」を外すことはできません。

レントゲン検査では、むし歯や歯周病の有無・進行状況などを知ることができますが、他にも、自覚症状がほとんどない病気を偶然発見することもあります。

今回は、このようなレントゲン検査で偶然発見される病気の中から代表的な3つの病気・症状をご紹介します。

レントゲン検査で偶然見つかる病気・症状

その1:歯根吸収

歯根吸収は、主に歯のケガや矯正治療が原因で歯の根(歯根)が少しずつ溶けて消失したり、短くなったりする現象です。

しかも、歯根は一度溶けてしまうと元には戻らず、歯根吸収が進行すると歯がぐらついたり、最悪の場合には抜け落ちたりすることもあります。

歯根吸収は初期段階では自覚症状がないため、レントゲン検査なしに発見に至ることはなかなかありません。

歯根吸収した歯根と健康な歯根の比較

その2:顎骨嚢胞

嚢胞(のうほう)とは体内にできた袋状の病変のことで、その中でもあごの骨の内部にできたものを顎骨嚢胞(がっこつのうほう)と言います。

顎骨嚢胞

顎骨嚢胞は初期段階では痛みや腫れといった自覚症状がなく、気づかずに放置してしまいがちです。

嚢胞はそのまま放置されると徐々に大きくなり、それが原因で歯並びがズレたり、顔の輪郭に変化が生じたりします。

レントゲン検査なら、こうした自覚しにくい異常も、いち早く見つけることができます。

その3:歯の位置・向き・数の異常

本来あるべき位置や向きに生えない歯や、歯の本数が足りない・多いといった異常も、レントゲン検査で偶然発見されることがあります。

これらの中でも代表的なものが、横や斜めに生える「親知らず」です。

横向きに生えた親知らず

このような親知らずを放置すると、歯ぐきの腫れや痛みを繰り返す原因になることがあります。

また、歯の数の異常もレントゲン検査をしなければなかなか気づくことができません。

このような歯の異常を放置すると、永久歯が生えてこなかったり、歯並びやかみ合わせが悪くなったりすることがあります。

レントゲン検査のメリット

歯科でのレントゲン検査は、むし歯や歯周病の有無・進行状況の把握を可能にするだけでなく、自覚症状のないお口の異常の早期発見も可能にします。

レントゲン検査により、お口の異常を早く発見することで将来的なリスクに備えることができるほか、適切な治療を早期に行うことで、病状の悪化を食い止めることも可能です。

このようにレントゲン検査はお口の異常を正確に調べる手段として非常に有用で、患者様もご自身の状態を客観的により深く理解することができます。

私たちスタッフ一同、皆さまに安心して治療を受けていただける環境づくりに努めてまいりますので、不安な点があればいつでもお気軽にご相談ください。

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