



2025年12月31日
妊娠中はホルモンバランスの変化や生活リズムの変化により、お口のトラブルが起こりやすくなります。
実は、母子の健康にも影響することがあるため、普段以上に注意が必要です。
今回は、妊娠中の口腔ケアの大切さについてわかりやすくお伝えします。
昔から「一子を得ると一歯を失う」といわれるほど、妊娠中はお口の環境が乱れやすい時期です。
気分が悪くて歯みがきがつらくなったり、唾液がネバついて不快に感じたり…。

妊娠前にはなかった次のような症状に悩まされる方も少なくありません。
主な理由のひとつが、妊娠中における女性ホルモンの分泌量の増加です。
女性ホルモンの影響で体にはさまざまな変化が起こり、お口の中も例外ではありません。
サラサラだった唾液が粘つきやすくなり、つわりで歯みがきがしにくくなるなどして、普段よりも口腔内を清潔に保つ力が弱まります。

また、歯周病菌の中には女性ホルモンによって活発になる種類が存在しており、この点も妊娠中に歯ぐきの腫れや出血が多くなる要因です。

さらに妊娠後期になるとお腹の圧迫で一度に食べられる量が減るため、その結果、食事の回数が増えていきます。
食事回数の増加に応じたケアが足りていないことも、お口のトラブルが増える要因です。
妊娠中のお口のトラブルは、お母さんだけの問題ではありません。赤ちゃんにも影響する恐れがあります。
特に注意したいのが歯周病です。
近年の研究では、妊娠中の歯周病が早産や低体重児出産のリスクを約2〜4倍高める可能性があると報告されています。
これは、歯ぐきの炎症や歯周病の原因菌が子宮の収縮に影響を与えるためと考えられています。

だからこそ、妊娠中の口腔ケアは「お母さんと赤ちゃん、両方の健康を守るため」に欠かせません。
妊娠安定期(16〜27週)に入ったら、一度歯科医院で検査とクリーニングを受けておくと安心です。
安定期であれば、必要な歯科治療も無理なく行える場合が多いです。

定期的なケアでお口の健康を整えておくことで、安心して出産を迎えられます。
妊娠中のお口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽に当院へご相談ください。