



2026年1月21日
今回はインプラント治療における骨造成(骨再生)の有効性を再認識したお話です。
以前の歯のコラムでお話したように、インプラント治療とは歯がなくなったところの骨に、人工の金属製の歯根を埋め込み、その上に土台をたて、人工の歯を被せる治療法です。

しかし、骨が無いところには人工歯根を埋め込むことができないため、骨を造成(再生)させる治療法(GBR : Guided Bone Regeneration)が開発・臨床応用され、インプラント治療の適応症が大きく拡大してきました。
骨造成を行うタイミングとしては、先に骨を回復させた後に段階的にインプラントを埋入する方法(段階法)と、インプラント埋入と同時に骨造成手術を併用する方法(同時法)があります。
今回紹介する患者様は、抜歯後の骨の高さは十分に残っていたため、インプラント埋入と同時に水平的な骨造成手術を行いました。
同時法の利点は治療期間の短縮と手術回数の減少ですが、骨造成を行うチャンスが1度きりのため、確実に成功させなければなりません。
つまり、骨造成が上手くいかなかった場合は、埋入したインプラントに悪影響が及ぶことが最大の欠点です。

今回の症例では、インプラント埋入直後はネジ山の大部分が露出した状態でしたが、同時に骨造成手術を行ったことで、6か月後の2次手術時には良好な骨再生を確認できました。

インプラント埋入直後

インプラント埋入・骨造成手術から6か月後
骨造成のオプションが無ければインプラント治療が成立しなかったことを考えると、インプラント治療における骨造成の有効性(威力)を改めて再認識した症例となりました。
引き続き当院では患者様を第一に考え、一人ひとりにあった最善の治療に提供に努めてまいります。
インプラント治療にお悩みの方は遠慮なくお声がけください。
