



2026年3月17日
「入れ歯を入れる」となった際、多くの方が最も気にされるのが「周りに気づかれないか(審美性)」と「違和感なく使えるか(装着感)」の2点です。
今回は、保険適用の「金属のバネがある入れ歯」と、自由診療の「バネのない入れ歯(ノンクラスプ義歯)」の違いについて詳しくご紹介します。

金属バネがある入れ歯(クラスプ義歯)
保険適用の入れ歯は、金属のバネ(クラスプ)で固定する仕組みです。
銀色のバネが歯の表面にかかるため、お口を開けた際や笑った時に「入れ歯を入れている」ことが周囲から見えやすいという特徴があります。

ノンクラスプ義歯
一方、ノンクラスプ義歯は金属のバネを使用せず、歯ぐきの色に馴染む特殊な樹脂で固定します。
天然の歯ぐきと一体化して見えるため、境目がほとんど目立たず、審美性は非常に高いです。
人前での笑顔に自信を持ちたい方には、この見た目の自然さが大きなメリットとなるでしょう。
装着感においても、両者には明確な差があります。
保険適用の義歯は、強度を保つために比較的厚みが出やすく、金属パーツの重さやバネの舌触りが気になる場合があります。
対してノンクラスプ義歯は、非常に薄く弾力のある素材で作ることができるため、お口にフィットしやすいのが特徴です。
金属をほとんど使わないため(設計によります)非常に軽量で、異物感も少なくなります。
ただし、保険の義歯は金属がしっかり歯を掴むため噛む力の安定感に優れる一方、ノンクラスプ義歯は柔軟性ゆえに大きな力をかけるとしなる場合があるという側面も持っています。
どちらを選ぶべきかは、ライフスタイルや優先順位によって変わります。
ノンクラスプ義歯が向いているのは、接客や外出が多く人前で笑う時にバネを気にしたくない方や、軽い着け心地を重視したい方、また金属アレルギーが心配な方です。

保険適用の義歯が向いているのは、まずは費用を抑えて噛む機能を回復したい方です。

また、万が一壊れたり他の歯が抜けたりした際、修理や調整をスムーズに行いたい場合も、加工のしやすい保険の義歯が適しています(ノンクラスプ義歯は修理が難しい場合があります)。
どちらの入れ歯も「失った歯を補い、残っている歯を守る」という目的は同じです。
しかし、毎日の生活で「見た目や使い心地のストレス」がないことは、心の健康にも大きく影響します。
まずは、あなたが日常生活で何を一番大切にしたいか、じっくりお聞かせください。
お口の状態に合わせて、最適な設計をご提案いたします。