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歯のコラム

2025年7月24日

6歳臼歯とは?

6歳臼歯とは、永久歯の中で最初に生えてくる奥歯「第一大臼歯」のことで、6歳頃に生えてくるため、そのように呼ばれています。

6歳臼歯の場所

6歳臼歯の役割とは?

そして、この6歳臼歯には次のようなとても重要な役割があります。

大きくて咀しゃく力が強い

6歳臼歯は永久歯の中で最も大きく、噛む力も強い歯です。

そのため、6歳臼歯が生えることで食べものを効率的に砕いてすりつぶすことができるようになり、また、だ液の分泌を促進して消化を助けます。

なお、だ液にはほかにも食べものの吸収を助ける作用や、お口の自浄作用によるむし歯や歯周病の予防など、重要な役割があります。

また、よく噛むことでだ液の分泌量が増えます。

このように強い咀しゃく力を持つ6歳臼歯が生えてくることは、子どもの健やかな発育のためには大切なことなのです。

食事をする女の子

永久歯の歯列形成の目印になる

さらに、6歳臼歯は他の永久歯が生えてくるときの目印になり、歯並びや噛み合わせの基準となります。

歯列形成の目印になる6歳臼歯

このように6歳臼歯はお口の健康維持だけでなく、子どもの発育や発達にも関係することから、まさに大黒柱のような存在と言えます。

6歳臼歯に弱点はあるのか?

このように頼もしい6歳臼歯ですが、実は大きな弱点があります。

それは、むし歯になりやすいということです。

意識しないと歯ブラシが届かない

6歳臼歯は歯が今までなかった場所(乳歯の奥歯の後ろ)に生えてくるため、これまでどおりに歯みがきをしていると歯ブラシが届きません。

生え始めは磨きにくい

また、6歳臼歯が生え始めの頃は、歯の一部が歯ぐきに覆われているため、歯ぐきとの間に汚れがたまりやすく、さらに他の歯に比べて噛み合わせの位置が低いため、歯ブラシが届きにくいです。

そのため、生えてきた6歳臼歯はむし歯になるリスクが非常に高いのです。

歯ブラシが届かない様子

大黒柱ゆえの失った時の悪影響の大きさ

また、前述のとおり6歳臼歯はその後の歯並びやかみ合わせの基準となる大黒柱です。

もしそんな歯がむし歯などによって失われてしまうと、さまざまな悪影響を受ける可能性があります。

6歳臼歯のむし歯予防の3つのポイント

6歳臼歯をむし歯から予防するポイントは次のとおりです。

仕上げ磨きを徹底

6歳といえば、小学校入学で自立を促す良いタイミングです。

しかし、ただでさえ磨きにくい6歳臼歯を自分だけで完璧に歯みがきすることは難しいので、お子さんが歯みがきした後に保護者が仕上げ磨きをし、磨けていないところがあったら教えてあげましょう。

母親が仕上げ磨きをする様子

早期発見

6歳臼歯は乳歯の奥歯の後ろから生えるので、特に生え始めは気づかないことがあります。

6歳が近づいてきたら、お子さんのお口の中を観察する習慣をつけ、生え始めた6歳臼歯を早めに発見してあげましょう。

定期的な歯科受診

6歳臼歯の生え始めの様子やプラークのつき方には個人差があります。

6歳臼歯を適切に処置するためにも、定期的に歯科医院でチェックしてもらい、経過観察をしていきましょう。

また、むし歯の予防処置としてフッ素塗布やシーラントなどがありますので、処置を希望される場合は歯科医院で相談してみましょう。

子どもの歯科検診の様子

まとめ

6歳臼歯は「子どもの健康と発育」を支える大黒柱。

むし歯を未然に防ぎ、しっかり噛める環境を整えることが、生涯にわたるお口の健康への第一歩です。

毎日のケアと歯科でのサポートで、大切な6歳臼歯を守っていきましょう!

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