2025年6月5日

歯ぐきは、健康な状態だと薄いピンク色をしていますが、何らかの病気が潜んでいると、その色が変わることがあります。

今回は、歯ぐきの色や状態から分かる、病気のサインをご紹介します。

病気のサイン１：歯ぐきからの出血

歯みがきで歯ぐきから毎回出血するようなら、それは歯周病が原因である可能性がとても高いです。

歯周病は過去の「歯のコラム」でも度々登場していますが、歯と歯ぐきの境目から細菌が侵入し、歯ぐきや歯を支える骨が壊されていく病気です。

このサインが現れているようでしたら、早めに歯科医院にご相談されることをお勧めします。

病気のサイン２：歯ぐきの腫れ

歯ぐきが赤く腫れているなら、こちらも歯周病の可能性があります。

歯周病はSilent disease（サイレントディジーズ＝沈黙の病気）と表現されるほど、自覚症状がほとんどありません。

そんな歯周病ですが、主な自覚症状としては、先ほどの「出血」と「歯ぐきの腫れ」があります。

日々の歯みがきでこれらのサインを見逃さないようにし、もしも気づいたなら早めに歯科医院に相談することが大切です。

病気のサイン３：歯ぐきから膿が出る

もし歯ぐきから膿が出ているようなら、むし歯をきっかけとして、歯の根に膿がたまっている可能性があります。

むし歯を放置すると神経がむし歯菌に侵され、いずれ壊死してしまいます。

この状態になると、歯の根の先に膿がたまり、歯ぐきにぷっくりとした腫れが生じて、やがて歯ぐきから溢れてくるのです。

こうなってしまうと歯ぐきを切開して、歯の根の治療や、たまった膿を取り除く治療をしなければなりません。

そして、早めに治療しないと膿がたまった袋が大きくなり、周囲の骨を溶かしてしまう場合もあります。

おわりに

歯ぐきは、色々なサインを出して、私たちにその異常を教えてくれています。

もし、今回ご紹介したようなサインに気づきましたら、すぐに当院までご相談ください。

特に歯周病は、徹底した歯磨きや定期的な歯石除去を行うことで、改善が期待できます。

私たちと一緒に、元気で健康的なピンク色の歯ぐきを取り戻しましょう！

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