

2025年5月8日
些細なクセや、普段何気なく続けている習慣。実は、その積み重ねが「歯並び」に悪影響を及ぼすこともあります。
今回は、そんなクセや習慣とその対策法についてご紹介します。
たとえば、ついついしてしまう「爪を噛む」というクセ。
爪を噛むと前歯に不自然な力がかかり、これによって「出っ歯」や「すきっ歯」、さらに前歯がうまく噛み合わなくなる「開咬(かいこう)」といった歯並びのトラブルを引き起こす可能性があります。
また、「頬杖」も一見歯に影響はなさそうですが、普段かからない力の影響が繰り返されることによって、あごの形や歯並びが歪み、やがて顎関節症を引き起こしてしまう可能性があります。
どちらも、私たちが気づかぬうちに大きな歯の悩みに発展してしまう原因になり得ます。
日常には、まだまだ知らずに歯に負担をかけてしまうクセが存在します。たとえば以下のようなものがあります。
特に、近年ではスマートフォンを利用する時の姿勢によって思わぬクセが出てしまう場合もあります。
スマートフォンの画面に長時間注視していると猫背になりやすく、頭部が前方に出やすくなります。
その結果、体の重心のバランスを取ろうとして下あごが後方に引っ張られ、お口がポカンと開いてしまう、というわけです。
また、寝ている時の状態によってもお口に影響を及ぼすことがあり、たとえば「横向き寝」や「うつ伏せ寝」をすると、歯に対して押しつぶす力がはたらきます。
いずれもちょっとしたことですが、繰り返すことであごの形や歯並びに悪影響を及ぼす可能性がありますので、注意が必要です。
日々の小さなクセや習慣を改善するためには、できるだけそれらを意識することが大切です。
たとえば、家族や友人に「こんなクセを見たら教えて」とお願いしたり、机やパソコンにそのクセを意識するためのメモを貼ってみたりすることです。
しかし、中には自分だけではなかなか直しにくいクセも存在します。
今回ご紹介したようなお口に悪影響を及ぼすクセや習慣の改善に苦労されている方は、一度歯科医院に相談してみることをおすすめします。
プロの視点で具体的な対策を一緒に考えてもらえると、クセや習慣の改善につながります。