Shimada Dental Office
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川端先生ブログ

7月21日、22日
2018/08/21

7月21日・22日

船越歯周研修会のベーシックコースの最終回でした。

1日目は再生療法の歴史とGTR法についての講義でした。GTR法とは、歯周外科をおこなったあとに膜をおいて骨が再生するスペースを作る方法です。
通常の歯周外科では、歯石をとったあとに歯周組織が治癒をする過程で、失われた歯の周りの骨が再生するより軟組織の再生スピードがはやいために、骨が再生するスペースを軟組織が占めてしまうので、失われた骨の再生を伴わないことが多いのです。そこで骨が再生する期間、軟組織が入り込まないように膜で遮断をしてしまおうというのがGTR法(Guided Tissue Regeneration)です。
現在では、あまり主流ではないのですが、再生療法を学ぶ上で非常に重要な考え方だと思います。ライブオペでは、現在の主流の再生療法であるエムドゲインと骨移植材を併用した歯周外科手術を見学しました。
最後の懇親会は、日本料理「海幸」にて行われました。なかなか会えなくなる先生方もたくさんいますが、日々の診療や開業に関することで、たくさんの有意義な話をすることができました。

2日目はエムドゲインを用いた再生療法の講義と実習がありました。エムドゲインとは、管理された生後6ヶ月の豚からエナメルタンパク質という歯周組織の再生を促す成分をとりだし、使いやすいように加工したものです。露出させた根面周囲をしっかり止血した状態で歯根面を酸処理後、歯根面に塗布します。エムドゲインはジェル状であるので、塗布するだけでスペースメーキングの役割も担い、かつ歯根膜の再生を促してくれます。エムドゲインを用いた再生療法と通常の歯周外科と違いは、角化歯肉を温存した切開をすることと、根面処理、縫合法にあります。自分はまだ再生療法は行なっていないのですが、再生療法が治療のオプションにはいることで、歯周治療において、非常に視野広くなったことを感じました。
最後に昼食会と共にエムドゲインのサティフィケイト授与式がありました。節目というのは非常に大きな意味を感じます。このたびの勉強会で学んだことを日々の診療に活かすこと、ここで関われた先生方とのご縁を大切にすることを胸に次へつなげていきたいと思っています。

船越歯周病研修会第3回受講
2018/05/21

4月28日、29日

今回の船越歯周病研修会では、座学として歯周病の患者さんの治療計画の立て方、歯周外科を想定した除石と歯の根面を滑沢にする実習、そして歯肉が退縮した症例で口蓋から歯茎を切り取り移植する手術の見学、歯肉の着色(主にメラニンによるもの)を薬品によってクリーニングするデモンストレーションの見学、と盛りだくさんでした。

日々の臨床では、毎日多くの患者さんに触れます。初めてきた患者さんでは、その時のお口の状態の記録や検査をし、患者さん自身が歯科医院にきた一番の目的(主訴と呼びます)が何なのかを聞き、その原因を読み取り、まずそこの対応をします。それが部分的な問題が原因なのか、顎機能や筋肉、歯並びなど全体的な問題が原因なのかを判断し、それを患者さんに伝え、治療方針を提案していくことを実践しております。
おそらく各歯科医院でどんな検査をして、何を聞き出すのかという書式ができあがっているのだと思いますが(当然、しまだ歯科でもあります)、この度の勉強会では、アメリカの大学病院で採用されている書式を紹介していただき、その書式にそって、数症例をグループで治療計画をたてていくというワークショップがありました。それぞれの先生と意見を交わす事は、自分の考え方がどれだけ客観的に整理されているかを実感することができるとても良い機会でした。
資料採得をし、問題点をあぶりだした後、中度以上の歯周病患者さんの治療方針で最初に切り込む要素の一つとして、それぞれの歯の診断、予後の判定があります。その時に抜歯をしなくてはならない歯を決めます。ところが、実際の症例で予後が難しい歯を残すことでその歯のみならず周囲の歯の寿命を縮めてしまった症例が紹介されました。歯を抜きたくないというのはほとんどの患者さんの共通思念ですが、残すことのメリットよりデメリットの方がおおきくなった場合、残念ながら抜歯を提案します。そしてその時に歯を残したいから来院しなくなるという選択をされる場合が一番よくないと臨床の現場でも実感しています。患者さんと治療方針をしっかり共有する以前に、共に治療をすすめていこうという認識を共有することが非常に大切だと思っています。治療ももちろんですが、メインテナンスでずっときていただいている患者さんには常々感謝しています。管理する責任を感じていますが、それに応えて予約を守ってきてくださるということは本当にうれしいことなのです。
話が脱線しましたが正直申し上げて、ドクターの力量によって、治療方針は変わってきます。そのドクターがもっているオプションが少なくては、提示することのできる治療選択が限られてくるのです。例えば矯正をやってなくては矯正の提案はできません。理想的な治療はほとんどの場合、矯正治療は必要となってくると思います。矯正は専門性があるため、自分が専門外であっても、少なくともその知識が深くなければ、或いは矯正専門医との連携がなければ限られた治療方針の提案になってしまいます。
より良い選択肢を提示できるように、常々知識と技術習得に励み、適切な判断をするトレーニングを続けていきたいと考えています。



船越歯周病研修会第2回受講
2018/04/11

3月24日、25日

今回の勉強会は、歯周基本治療の講義とスケーリング、ルートプレーニングの実習でした。今回は少し長くなります。

そもそも歯周病の原因は、歯周病を引き起こす細菌です。口腔内には様々な種類の細菌がいますが、その中に歯周病を引き起こす細菌がいます。虫歯も虫歯を引き起こす細菌が原因です。

我々歯科医師は、患者さんの口腔内の細菌による炎症と噛むことによる咬合力のコントロールに重点をおき、日々の診療を行なっているわけです。

細菌のコントロールの最たるものは、日々の皆さんの歯磨きによるところが大きいことは間違いありません。
しかし磨き残しの細菌の塊(プラークと呼びます)が、長い時間を経て歯石へとかわってしまうとご自身の歯磨きではとれなりますし、歯石は細菌の繁殖の足場となります。歯周病が進むと歯周ポケットはさらに深くなり、歯の周りの骨がとけ、ついに歯がぐらぐらしてきます。

歯周病の治療とは、まず皆さんに正しい歯磨きと歯磨き習慣を身につけてもらうこと、それから既についてしまった歯石を専用の器具でとりのぞき、歯の根っこにプラークや歯石がつきにくい状態にすること、そして患者さんご自身で磨きやすい環境をつくることです。
歯周病の治療をする際にはステップを踏みながら上記のことを行っていきます。

今回の勉強会のテーマである歯周基本治療とは、その歯周病の治療の根幹であり、以下のことが含まれます。
応急処置、プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、虫歯の治療、咬合調整、残せそうにない歯の抜歯、揺れる歯同士の固定。
これらの歯周基本治療を経て、それでも歯周病がコントロールできない場合、歯周外科という手術で、骨の再生を図ったり、歯周ポケットを減少させます。
この歯周基本治療において、どのようにプラークコントロールを行い、患者さんの正しい歯磨きへの動機づけをどう行うかということが自分にとっても一番の関心事でした。

一つの方法は染め出しとその記録です。プラークは乳白色をしていて一見、わかりにくいのですが赤や青に染色することで、患者さんにどこが磨けていないか一目でわかるという方法です。そしてそれを記録します。目標はプラークの染色されていない面が全体の20%以下に抑えること。必要な指導回数は5回で、達成できない方は7%ほどとのデータがありました。
患者さんに歯磨きをしっかりできるようになってもらうことはとても難しいことです。というのは、たとえ上手でなくても、患者さんはそれまでの人生でご自身の歯磨きの癖がついています。そういった癖を治すのためにはしっかりとした知識と目的意識、そして癖を打ち消すよい習慣が必要です。まず磨けていないことを分かりやすい場所認知してもらって、どこが磨けていなく、どこが良くなったのか、どうしたらもっと良くなるかを一緒に考えていきたいと思っています。

歯石は、歯肉の上につく歯肉縁上歯石と、歯肉の下につく歯肉縁下歯石にわけられます。それぞれ成分の組成が違います。縁上歯石を除去することをスケーリング、縁下歯石を除去することをルートプレーニングと呼びます。縁上歯石は歯茎の上にあるので除去の際、見ながらとることができるのですが、縁下歯石は歯茎の下にあるので盲目的操作で除去しなくてはいけません。2日目の実習ではそこを想定し目隠しをして歯石をとること、模型上でのルートプレーニングを行いました。目からの情報とはかなり重要なもので、見えないものを手指感覚で操作することは難しいことを体験しました。歯根は根っこの方にいくにしたがい、より複雑な形態をしています。歯周病が進行して、歯石が根っこに近い場所に付着すればするほど、除去しないといけない歯石の量が増えるだけでなく、除去しにくい入り組んだ場所に付着する歯石が増えます、当然、ルートプレーニングは困難を極めます。中程度や重度の歯周病において、手術を併用し、目視下において歯石を除去することの重要性を実感しました。また軽度でも歯根の形態によってはその後歯周病で急速に悪くなると予見できる歯は早めに外科処置を行った方が良いと実感しました。

歯周病は、成人の9割の方が罹患しているという病気です。無症状に進行して、気が付いたときには、いよいよ手のうちようがないこともよく目の当たりします。今までも歯科医師として歯周病に向き合ってきましたが、自分の盤石なシステムを構築し、多くの患者さんの口腔内の健康に貢献したいと思っています。
その為にも、歯周治療の根幹である歯周基本治療の必要性と患者さんの状況を分かりやすく、患者さんと共有できることを実践していきたいと思います。

船越歯周病学研修会を受講しました。
2018/03/13

2月17日・18日

昨年の元永三先生のJust Post Graduated Course に続き、今年度は博多の船越栄次先生の歯周病研修会に参加します。
ベイシックコースは2月から7月まで半年間。今回で38回目となるこの研修会。若い先生から開業医の先生、大学の歯周病科に在籍されている先生と総勢28名の先生方が参加されていました。

初日の17日は座学中心。歯周組織の解剖学、組織学、歯周病の原因論の講義がありました。詳しくは別記事でまとめますのでそちらをご覧ください。

講義後は、船越先生の歯周外科の見学がありました。フラップオペといって歯茎をメスで切って反転させ、骨と歯根の境目を完全に目視下においた状態で、歯石を除去。歯周病で失われた骨部分には人工骨とお薬を混ぜたものをおき、再び歯茎を元に戻し縫合します。スクリーンに大きく映し出されるので、自分の術式と同じところ、違うところを見比べながら、見学することができました。

その後六本松の「しばこ」というお店で懇親会。お酒を交えて、半年間学びを共にする先生方とたくさんの意見交換ができました。先生方の熱き想いを聞くことができ非常に良い刺激をいただきました。

二日目の18日は実習中心。口腔内写真の9枚法と歯周精密検査の相互実習。資料採得の大切さは言うまでもありませんが、限られた診療時間で、システマチックに無駄なく精密に行うことが大切だと考えます。自分も含め、スタッフも高いレベルで資料採得ができることが日々の診療の礎になります。
つまり、目的を理解した上で精密な資料をとること。それをルーティン化して時間短縮をすること。そしてそのことを組織として共有できること。

基礎に立ち返ることは、大切だと分かりながらも、おろそかにしがちです。しかし盤石な土台がなくては、高い塔は立つことができません。知識と技術、そして心と考え方をブラッシュアップする半年にしていこうと思っています。




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