![]() |
||||||||||||||||
![]() |
![]() |
『治療方針』 〜 美しさと機能性を兼ね備えた長持ちする治療 〜 しまだ歯科医院では、平成元年に防府の地に開業して以来、患者様のお口の中全体を考えて治療することをモットーにしてきました。一本の歯の異常に潜む複数の問題が咬み合わせ全体にも悪影響を与えるため、それぞれの問題をきちんと治療してこそ、美しい歯と健康が取り戻せると考えています。当院では、総合的な診断をもとに、美しさと機能性を兼ね備えた長持ちする治療を目指しています。その実現のために、多くの先端技術の中から臨床効果の認められている技術を選び取り、安全で確実な治療を実践しています。 ![]() |
![]() |
【診療時間】 休診日は日曜日、月曜日、祝日です。 初診受付時間は18時00分までとさせていただきます。 学会等により診療日が変更になる場合がございますので、 詳しくは下記の診療カレンダーをご覧ください。 その他、ご不明な点は以下までお気軽にご相談ください。 TEL 0835-25-0118
|
![]() |
![]() |
『インプラント治療を希望される方へ』 歯を失うと食事や会話をするための機能回復が必要となります。これまでは、両隣の歯を削ってブリッジという連結冠を被せる方法か、取り外し式の入れ歯を選択しなければなりませんでした。しかし、ブリッジの場合は歯を削るうえに失った歯にかかる力を両隣の歯で支えなければならず、数年後には支える歯がダメになることが大きな問題点として指摘されてきました。一方の入れ歯の場合は、見た目が悪い、天然の歯と同じように咬めない、異物感がある、バネをかけた歯がグラつくなど、問題も少なくありませんでした。 インプラントは、生体親和性が極めて高いチタン製の人工歯根を顎骨に埋め込み、その上に被せ歯を装着する治療法です。外科手術が必要ですが、自分の歯と同じような機能が回復出来るだけでなく、隣の歯に一切負担をかけないため、残された患者様の歯を守ることができる画期的な治療法です。 ![]()
![]()
『インプラント治療の治療費(税込)』
『インプラント手術における主なリスク・副作用』 1)感染 手術に関連して起こる感染症の多くは,術中および術後の細菌感染です.術前の歯磨きが不良であったり,インプラント手術部位近くの歯に感染源(膿の袋)が存在する状態で手術を行った場合に感染のリスクが高くなります.また,全身の健康状態の悪化(重度の糖尿病,ステロイド薬剤の長期内服など)により体の抵抗力が低下している場合も要注意です. 当院では,術前の徹底した口腔清掃と抗生剤投与により,細菌感染のリスクの軽減に努めています. 2)下歯槽神経麻痺 下顎奥歯のインプラント治療を行う場合には,下歯槽神経(顎の中にある大きな神経)の走行が問題となります.骨の上部から下歯槽神経までの距離が短い場合や骨が非常に軟らかい場合は,インプラントを埋める穴を削る時に下歯槽神経を傷つける危険性があります.神経障害の程度によっては完全な回復は困難な場合があり,治癒にも長い期間が必要となります. 当院では、神経障害を予防するために,術前のCT検査にて神経の走行を確認し,神経までの距離に余裕をもったインプラントを選択しています.また,術中も必要に応じて埋入深度のCT測定を行い,注意深くインプラント手術を行っています. 3)その他の神経麻痺 上記以外にも舌神経損傷,眼窩下神経損傷などが考えられますが,いずれも局所麻酔施行時や手術器具の操作に起因するものが多いため,慎重な手術に努めています. 4)上顎洞炎 上顎奥歯のインプラント治療を行う場合には,上顎洞(蓄膿症に関係する副鼻腔)までの距離とその状態が問題となります. 手術時に骨を削るドリルなどが上顎洞内に穿孔し,さらに洞粘膜などの組織を損傷した場合, 術後に上顎洞炎を引き起こすことがあります.症状としては,歯性上顎洞炎(虫歯が原因で起こる蓄膿症)と同様の症状となります.軽度であれば,抗生剤の長期投与などで改善しますが,重症の場合には耳鼻科的対応が必要となる場合もあります. 当院では,上顎洞炎を予防するために,術前のCT検査にて上顎洞までの距離と上顎洞粘膜の状態を確認し,注意深くインプラント手術を行っています.また,上顎洞炎の発生は鼻からの換気状態と密接に関係しているため,元々の鼻粘膜の肥大等により換気状態が悪化している場合には,インプラント手術の前に,耳鼻科的対応により鼻粘膜・上顎洞粘膜の改善を図っています. *その他,一般的口腔外科手術に関連した合併症の発生時の対応にも努めています. 『インプラント治療の経過と問題点』 インプラント治療は、顎骨に埋入したインプラントが骨結合することによって成立します。そこで、骨結合を「より早く」、「より多く」、そして「より長期に」実現するべく様々な治療方法が研究・実践されてきました。また、「肝心要の顎骨の量」が少ない部位に対しては骨を造成する治療法も開発されています。併せて、抜歯後早期に必ず起こる骨の自然吸収を抑制する幾つかの治療法も実践されています。 インプラントを埋入する時期は、(1)抜歯と同時期、(2)抜歯の数週間〜数カ月後、(3)抜歯の6ヶ月以上後の3タイプに分類され、それぞれに利点と欠点が存在します。
当院では、患者様の状態に応じたメンテナンス間隔を設定し、咬む力と細菌感染のコントロールに努めています。世界中で行われている現代型インプラントの第一号症例は、患者様が寿命で亡くなるまで40数年も口腔内で機能したという事実が証明するように、適切なメンテナンスを行えば優れた治療法であることに異論はないと考えられます。 |
![]() |
『審美歯科治療を希望される方へ』 審美歯科の分野では口腔内を機能的に整えるだけではなく、見た目の美しさや、バランスも整えます。 患者様のお口の状態や求める美しさのゴールによっては、審美的なセラミックの冠をかぶせたり、セラミックのシェル(薄片)を歯の表面に接着する(ラミネートベニア)だけでなく、矯正治療や、ホワイトニング、再生治療なども併用いたします。 審美治療した歯を健康で長持ちさせるために、前段階の処置として、虫歯や根管治療(神経の治療)、歯周病の治療、噛み合わせの治療など基本的な治療が必要になる場合があります。 ただし、当院ではできるだけ低侵襲な治療(神経を残す、歯を移動させて削る量を減らすなど)を心がけています。 『審美歯科治療(1歯)の治療費(税込)』
『審美歯科治療における主なリスク・副作用』 ・ある程度、歯を削る必要があります。 ・強い咬み合わせの場合、割れることがあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『矯正治療を希望される方へ』 矯正治療では、歯並びを治します。その目的には、 @審美的な状態を改善すること(見た目を良くすること) A機能を改善すること(虫歯や歯周病、顎関節症の予防、改善) の2つがあります。 当院では、ただ単に歯並びを改善するだけではなく、機能の改善を重視しています。これまで一般的に行われてきた抜歯矯正(便宜的に小臼歯を抜歯することで得られるスペースを利用した簡便的矯正法)では、必然的に歯列のアーチ径が小さくなります。その結果、歯列が奥へ引っ込んだ状態で矯正治療が終了し、舌は喉の方へ押し下げられ、気道(気管)は狭められることが解明されています。これらのことは、特に成長盛りのお子様の全身の健康を損なう危険性があるため、当院では非抜歯矯正にこだわっています。*歯列アーチ径に影響せず、後々に歯並びを乱す恐れのある智歯(親知らず)は原則的に抜歯します。 機能を改善すると、顎の位置がその人本来の正常位置に戻り、歪みのない左右対称の美しい顔となります。矯正治療をされた皆様が美しく変貌されることは、医療人としてこの上ない喜びです。 矯正装置の見かけが気になる方は舌側矯正(歯の裏側に矯正装置を付ける方法)も行っております。 また、永久歯が萌えそろう前の小児の方で、顎が小さくて歯がきれいに並びそうもない、反対咬合である、下顎がずれている・・・など機能的な問題のある方には、≪咬合育成≫も行っております。どうぞ、お気軽にご相談ください。 『歯列矯正治療の治療費(税込)』
『矯正治療における主なリスク・副作用』 歯根・骨吸収、歯肉退縮、顎関節症、虫歯、歯肉炎が問題となる場合があります。また、矯正装置に接した頬粘膜や舌に潰瘍が生じたり、矯正力に慣れない段階での歯の痛みが一時的に生じる場合があります。特に、歯根吸収の原因としては、強すぎる矯正力や繰り返しの矯正力、硬い骨への歯根の接触などが推定されていますが、本当の原因は未だに不明なのが現状です。 当院では、提示症例(Case1 〜 Case4)を含む全ての患者様に対して、歯列不正・不正咬合の原因を探るため矯正治療の開始前に様々な検査を多角的に実施しています。いきなり矯正用のワイヤーを装着したり、抜歯を選択することはありません。原因が分からないまま歯を動かすことには危険を伴うからです。その上で、合併症が起こりにくように慎重に歯の移動を行っています。また、矯正装置が口内に装着されている期間中の清掃状況のチェックを行うとともに、態癖・悪習癖(歯列不正の原因の一つであるとともに矯正力に悪影響を及ぼす力)の改善にも注意を払っています。矯正治療は、患者様と歯科医師の思いが一つになり、協力し合ってこそ成功するものと考えています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『噛み合わせ治療(咬合療法)を希望される方へ』 日々使用する歯は少しずつ擦り減りながら形を変えるため、使い古した包丁のように、知らず知らずのうちに強く力を入れないと噛み切ることが出来なくなります。また、頬杖やうつ伏せ寝などの持続的に歯や顎に力を及ぼす生活習慣は、歯の位置や傾きを変化(歯列不正)させます。その結果、顎の位置がズレたり、顎関節痛や顎関節雑音を引き起こす場合があります(顎関節症)。また、顎は身体の上部にあるバランサーの役目を果たしているため、顎の位置のズレは身体全体の歪みへと波及し、頭痛、首痛、肩こり、腰痛などの様々な不定愁訴を引き起こす場合があります(顎口腔機能障害)。 当院では、顎口腔機能障害でお悩みの患者様に対して、スプリントなどを応用した噛み合わせ治療(咬合療法)を行うことで異常な筋肉の緊張感を取り除き、リラクゼーションと症状の軽減と緩和を図っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『歯牙移植を希望される方へ』 歯牙移植の歴史を遡ると、1970年頃から1990年にかけて多数の論文が発表されており、歯根未完成歯(幼若永久歯)を移植した場合に限っては概ね良好な治療結果が得られていました。しかし、成人の歯根完成歯の移植では治療結果に大きなバラツキがあり、成功率の向上が大きな課題となっていました。 現代では、術式と治療機器の発展(歯科用CT、ピエゾ= 超音波骨切削機器、自己血由来成長因子の応用、移植前の挺出など)に伴い、歯根完成歯の自家歯牙移植についても90%以上の高い成功率を示す報告が数多くなされています。抜歯が必要になった時、移植可能な歯(通常は無傷の智歯=親不らずを選択します)が存在し、その歯の大きさ・長さなどが抜歯される歯と近似している場合には、ブリッジ治療やインプラント治療の他に第三の治療法として検討されるようになってきています。また、条件が整えば保険適用となる場合がありますのでご相談ください。 当院では、術前のCT検査で抜歯する歯と移植する歯の状況を正確に診断した上で、ピエゾを用いた低侵襲な抜歯と移植床の調整を行うことで良好な治療成績を実現しています。 『歯牙移植手術の治療費(税込)』
『歯牙移植における主なリスク・副作用』 神経を保存したまま移植できる場合は、歯根が成長しきっていない低年齢者に限られます。歯根が完成した多くのケースでは、移植後に歯の神経の処置が必要となります。また、歯根膜の損傷が大きい場合や移植後の暫間固定が適切でない場合には、歯と骨が癒着(一体化)するアンキローシスという状態になることがあります。アンキローシスが生じると歯は骨の一部とみなされ、骨の代謝に巻き込まれた歯根は徐々に吸収される経過をたどります。また、手術の成否を左右する三大要因(移植歯の低侵襲抜歯、被移植部位の病変組織の除去・廓清、移植歯の生理的固定)の達成状況がポイントとなります。 当院では、歯根膜の損傷を極力小さくするために、術前のCT診断により移植歯の状態を三次元的にイメージして手術に臨んでいます。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『顎骨整形外科を希望される方へ』 歯ぎしりや強い食いしばりなどが原因で顎骨に対して慢性的に強い力が加わった結果、顎骨の外側にコブ状の骨隆起ができる場合があります。この現象は、骨を添加することによって力から体を守ろうとする生体反応ですが、骨隆起が大きくなり過ぎると様々な問題点(話しにくい、歯磨きがしにくい、義歯の製作が難しいなど)が発生します。 骨隆起の存在が支障となる場合には外科的に切除・整形することが一般的ですが、回転式の骨切削ドリルや骨ノミを使う従来の方法では、周囲の重要な血管や神経を傷つける危険性や多量の出血が大きな問題点となっていました。 2011年、粘膜や神経などの軟組織を損傷することなく骨などの硬組織を選択的に削ることが可能な歯科専用の超音波骨切削機器(ピエゾ)が厚労省の認可を受けました。当院では、発売開始同時にピエゾを導入し、骨整形治療を始めとする口腔外科領域において安全・確実で低侵襲な手術を行っています。また、超音波骨切削機器の正しい使用法に関する研修会の講師として、全国の歯科医師向けの啓蒙活動も行っています。 『顎骨整形外科におけるリスク・副作用』 一般的口腔外科手術時の合併症(感染、異常出血、異常疼痛、術後腫脹、神経・血管損傷など)を考慮しなければなりません。特に、上顎口蓋骨隆起の整形時には、大口蓋神経・動脈の損傷について、下顎舌側骨隆起の整形時にはオトガイ下動脈、舌神経の損傷に留意します。 当院では、術前のCT診断により神経の開口部やその他の解剖学的構造を三次元的にイメージして手術に臨んでいます。また、軟組織へのダメージの少ない超音波骨切削機器を有効に活用しています。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『精密歯科治療を希望される方へ』 歯科における精密治療とは、(1)マイクロスコープ(歯科用顕微鏡や拡大鏡)で確認しながら、肉眼では見ることの出来ない細かな部分を確実に処置することに加え、(2)寸法精度の高い印象材(歯型をとる材料)、加工機器などを用いて精密な技工物(冠や義歯)を製作することです。 視力が良ければ精密な処置が行えるということではなく、拡大視野(5倍〜20倍)が必須条件となりますが、日本国内の歯科医院におけるマイクロスコープは、まだまだ普及が進んでいるとは言えない状況です。 歯科治療は常に外界に晒された口腔内が主戦場であるため、「目に見えない常在細菌との戦いである」と言っても過言ではありません。これまでの歯科治療で治癒しなかった症例や短期間で再発した症例の中には、肉眼では見えなかった部分に真の原因があった可能性も考えられます。 当医院では、再生治療のような高度な処置が求められる分野にとどまらず、根管治療や歯周病治療、そして支台歯形成(被せ冠を装着するために歯を削ること)に至るまで拡大視野下で精度の高い治療を行うことで成功率が向上しています。また、状況に応じて寸法精度の高いシリコン印象材を用いることで、支台になる歯と被せ冠がピッタリと適合し、歯周病や虫歯の再発率が格段に減少しています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『特殊義歯・精密義歯を希望される方へ』 インプラントが開発される以前、多数の歯を失った時の治療法は義歯でした。もちろん、治療法が発達した現代においても全ての人にインプラントが応用できる訳ではなく、義歯は今でも有効な治療法として一般的に行われています。 しかし、残っている歯や顎骨・歯肉の状態によっては、義歯の使用による歯肉の痛みや異物感、あるいは話しにくい、食べかすが義歯の下に入りこむなどの不具合に苦労されている方も沢山いらっしゃいます。それらの根本原因は、義歯が動いて安定しないことにあります。毎日のようにTVコマーシャルで目にする「義歯安定剤」の日本国内の売り上げが年間 120億円(年齢を問わず毎日使用する練歯磨き剤の売り上げは650億円)に上ることを考えれば、不安定な義歯に悩む人の多さが想像できると思います。 極小磁石やインプラントを部分的に応用することで義歯は驚くほど安定します。また、比較的少ない予算で治療できることも大きな魅力の一つです。更に、当院においてはオーダーメイド化の一環として、患者様それぞれの顎と関節の位置を調節性咬合器(義歯の製作の際に使用する装置)に正確に移行するシステムを採用し、契約技工所との綿密な連携のもと、咬合器の調節目盛りを患者様ごとに設定しています。 『義歯治療の治療費(税込)』
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『予防歯科治療を希望される方へ』 虫歯と歯周病はどちらも感染症です。つまり、結核などの病気と同じように、ある種の細菌が原因で起こることは解明されていますが、抗生物質の服用だけで完治させることは困難です。それは外界と交通した特殊な環境に歯が生えていることと関係があります。細菌は歯の周囲の隙間(歯周ポケット)などに「バイオフィルム」と呼ばれるヌメリの状態(台所の流し台や浴室にできるヌメリと同じ性質)で存在しています。バイオフィルムは、細菌が自ら作ったバリアのような存在で、抗生物質が浸透しにくい構造となっています。また、歯周病の増悪に関しては糖尿病や喫煙などの全身的因子が大きく関係しています。 バイオフィルムを効果的に除去する方法は機械的な刷掃、つまり歯磨きです。一般の人に比べて歯科医師や歯科衛生士が虫歯や歯周病で悩むことが少ない理由は、その原因(バイオフィルム、喫煙など)と対策(適切な歯磨き)を知り、日々実践しているからです。 予防歯科ではセルフケア(適切な歯磨き、食生活・禁煙などの健康管理)できる知識と実践法を理解して頂くとともに、定期的なプロケア(患者様ご自身では清掃が難しい場所のバイオフィルムの除去)によりお口の健康を維持していくこと目的としています。 予防カリキュラム 1、検査 レントゲン検査(骨の状態、吸収の程度、虫歯の有無などの確認) 歯肉の検査(歯周ポケットの深さと出血の有無、歯の動揺度の確認) 歯磨き、食生活、生活習慣、喫煙のチェック 唾液検査(虫歯菌、歯周病菌の特定、唾液酸性度など)・・・必要に応じて 2、歯面、歯根面清掃 スケーリング(歯石除去)、ルートプレーニング(歯根面滑沢化) PMTC(歯の表面を専門的な機械で磨き、着色を除去し、歯垢の再付着を予防する) 3、定期的メインテナンス 『メインテナンスを希望される方へ』 歯科治療が終了した後も定期的に通院して頂くことが重要です。主な理由として、治療後も継続する顎位(咬み合わせ)の変化=不均一な変化とバイオフィルムの形成がありますが、これらは程度の差こそあれ、全ての人に起こる現象です。毎日乗っている自動車のタイヤが不均一に擦り減るように、ある特定の部分の歯が擦り減ったり、咬み合わせが高くなったり逆に低くなったりします。また、一度クリーニングされた歯面には必ずバイオフィルムが形成されます。さらに、初期症状を自覚しないまま進行することが、健康を維持するうえで大きな問題となっています。 メインテナンスにおいては咬み合わせの微妙な変化から原因を究明し、場合によっては微調整や早期治療を行います。特に複数の歯に被せ物を入れた場合や噛み締める癖を指摘された場合などは定期的なメインテナンスは欠かせません。電化製品などに耐用年数があるのと同様に、治療を行った歯にも時間の経過とともに何らかの不具合が生じてきます。また、生活習慣病(糖尿病、高脂血症など)として認定された歯周病に関しては、一度発症した人は生涯にわたる管理が必要となります。バイオフィルムは数日で形成され、3〜4ヵ月(個人の口腔内環境で異なる)で成熟し高病原化することは、メインテナンスを考えるうえで参考となります。 当院では、患者様の状態(口腔内および全身)に応じた間隔で定期的なメインテナンスを受けて頂き、お口と全身の健康をサポートしていきたいと考えております。 |
![]() |
『レーザー治療を希望される方へ』 レーザー治療とは、ある単一な波長(単色性、直進性、エネルギー集約性)からなるレーザー光線を照射することによって治療効果を出す方法です。歯科医院で使用されるレーザーには幾つかの種類があり、機器によってレーザーの特性が異なるため、治療できる範囲が異なります。当院では、現在世界各国で流通しているレーザー機器の中で長期的に治療効果が証明されている(1)半導体レーザー、(2)炭酸ガスレーザー、(3)Er:YAG(エルビウム:ヤグ)レーザーの3機種を導入しています。
![]() ![]() ![]() |
![]() |
『光殺菌治療を希望される方へ』 感染部分に光感受性物質を注入し、光を照射することで殺菌する画期的な治療法です。特定の波長で化学反応を起こす色素で細菌を染色した後、光照射で活性酸素を局所に発生させて殺菌することが原理ですが、元々は肺、胃、子宮などの早期癌に対して治療を行う光線力学療法( PDT : Photo-Dynamic Therapy )として医科の分野でスタートしました。 歯科の分野では数年前から欧米を中心に、抗生物質が使えない人に対して、体に優しい安全な治療法として光殺菌治療が急速に普及しています。 当院では、2009年にカナダのOndine Biophama社で開発されたPerio-Wave System(非熱赤色半導体レーザーと光感受性物質メチレンブルーを用いた殺菌システム)をいち早く導入し、歯周病治療やインプラント治療において臨床応用してきました。また、2013年からはFotoSan-Blue System(青色LED光と光感受性物質リボフラビン=ビタミンB2を用いた殺菌システム)を新たに導入し、審美領域を含む幅広い症例で無痛的光殺菌治療を行い、患者様にその効果を実感して頂いています。 光殺菌治療の特徴 (1)耐性菌(抗生物質が効かない細菌)をつくらない(抗生物質と違い光殺菌では耐性の獲得は起こりません) (2)耐性菌にも効く(光感受性物質はあらゆる細菌に浸透して効果を発揮します) (3)痛み、副作用がない(ジェルを塗布しLEDを照射するだけの簡単治療です) *FotoSan-Blue Systemは2014年にノーベル物理学賞を受賞された3名の日本人科学者(赤崎博士、中村博士、天野博士)が発見された青色LEDの臨床応用の一例です。 『光殺菌治療の治療費(税込)』
『光殺菌治療におけるリスク・副作用』 メチレンブルーは青色染色剤であるため一時的に被せ物や歯肉粘膜が青色に着色しますが、数時間後には元の状態に戻ります。また、メチレンブルーは胃・食道内視鏡検査時に粘膜病変部を染色判定する際にも応用される一般的な色素剤ですが、当院では希釈率と誤飲に留意しています。 リボフラビン色素剤は、もともと食品に含まれている水溶性ビタミンB2を化学的に合成したものです。黄色系色素剤として様々な食品に添加されていますが、歯肉粘膜の着色はリボフラビンと比べてはるかに少ない色素剤です。当院では、内服用ビタミンB2製剤を精製水で希釈して利用しています。 ![]() |
![]() |
『ホワイトニング治療』 ホワイトニングとは、加齢や外因的な要因で変色した歯を、白くすることをいいます。 歯を削ることなく処置できることが最大の利点です。 変色の原因により、処置方法が異なります。 着色の原因や歯の状態によっては、効果が得にくい場合や適用できない場合があります。
なお、他院でよく宣伝されているオフィスホワイトニング(歯科医院で薬剤と光を用いて急激に白くする方法)は歯質と歯肉に対するダメージが強く、また、後戻りも早いため当院では行っておりません。 『ホワイトニング治療の治療費(税込)』
『ホワイトニングにおけるリスク・副作用』 生活歯の漂白では一時的に歯の知覚過敏や歯肉の痛みが生じる場合がありますが、次第に和らいでいきます。ホームホワイトニング(家庭内実施)では漂白剤として過酸化尿素を使用しますので、オフィスホワイトニング(歯科医院内実施)で使用する高濃度の過酸化水素に比べて合併症が起こりにくくなっています。トレー内に注入する量と装着時間を守ることがポイントです。極めて稀な遺伝的疾患である無カタラーゼ症の方にはホワイトニング治療は禁止となります。 失活歯(活きた神経の無い歯)の漂白では、稀に歯周組織への為害作用により骨吸収や炎症が生じることがあります。緊密な根管内充填と薬剤の設置部位に注意が必要です。 ![]() ![]() |
![]() |
『歯肉のエステを希望される方へ』 幾つかの原因で歯肉の黒ずみ(メラニン色素の沈着)が目立つ方がいらっしゃいます。体質的にメラニン色素が多い方の他に、喫煙習慣のある方(本人は吸わなくても周囲に喫煙者がいる場合の受動喫煙を含む)に多く見受けられます。近年問題となっているのが、親の喫煙による子供の歯肉の黒ずみです。 治療法としては特殊な薬液を使用する方法(無麻酔下治療)とレーザーを使用する方法(局所麻酔下治療)がありますが、色素の沈着が広範囲に及ぶ場合には治療時間が短い薬液法が一般的に行われています。また、歯科治療で使用した金属がイオン化して歯肉内に沈着している場合は、外科的(メス、レーザーなど)に除去する必要があります。 審美歯科治療で歯を綺麗にされた方は、歯肉をその人本来のピンク色に戻すことにより笑顔の印象が驚くほど変化します。 *治療後にも喫煙習慣が続く場合には、喫煙の程度により数年後に後戻りする可能性があります。 『歯肉のエステの治療費(税込)』
『歯肉漂白におけるリスク・副作用』 稀に漂白部位の粘膜に潰瘍ができる場合がありますが、数日で治癒します。また、治療初期に薬剤を塗布した部分の歯肉上皮が白色変化するため審美的に問題となる場合がありますが、数日で白色上皮が剥がれ落ち下層からピンク色の歯肉粘膜が出現して治癒します。フェノール・アルコールにアレルギーのある方は薬剤を使用した歯肉の漂白は禁忌となるため、レーザーを使用した歯肉漂白を選択します。 ![]() ![]() |
![]() |
『CT検査を希望される方へ』 従来の歯科治療ではエックス線写真による2次元的(平面的)な診断を頼りに治療を行っていたため、診断結果と手術時の状況が異なることは珍しいことではありませんでした。また、医科に依頼して撮影されたCT画像は医科で対象となる臓器の大きさを基準としていたため、歯科で求められる精密な診断には不向きでした。 歯科用CTの登場により、3次元の立体画像による精密で高度な診断が可能となり、併せてコンピューター上で手術のシミュレーションとして活用できるようになりました。また、医科用CTに比べて撮影時の放射線量が格段に抑えられていることも大きな利点です。 当院では、国内販売開始後いち早くCTを導入し、インプラント治療はもとより、歯周病治療、根管治療、親知らずの抜歯などの検査に幅広く使用しています。そして、CT画像は従来のエックス線写真の読影以上に診断のためのトレーニングが必要となるため、CTに関する書籍を共同で執筆するとともに、全国の歯科医師を対象とした研修会を通じてCTの啓蒙活動に取り組んでいます。 *通常のエックス線写真で診断が困難な病名の場合には、CT撮影が保険適用となる場合もありますのでご相談下さい。 『CT検査の治療費(税込)』
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
『減菌システムについて』 滅菌器は3種類のクラス(N、S、B)に分類されます。(1)クラスN(Naked Cycle)は滅菌用包装がされていない裸の器具が対象で、滅菌処理後に直ちに使用することが原則となります。袋詰めされた器具や複雑な中空構造をもった器具の完全滅菌には向きませんが、現在でも歯科医院における滅菌器の主流となっています(2)クラスS(Specific Cycle)はメーカーが指定した特定器具(タービンハンドピースなど)を完全滅菌するために開発された滅菌器です。(3)クラスB(Big Autocrave Cycle)は大型滅菌器の規格に準拠したもので、今後は歯科領域においてもクラスBが世界標準になると考えられています。徹底的な空気除去による真空状態で滅菌処理を行うため、器具の形状(中空構造体や多孔性構造など)、器材の種類、滅菌包装の有無を問わない最高レベルの滅菌システムで、一般歯科器具をはじめタービンハンドピースや衣類にいたるまで様々な器材の完全滅菌が可能です。 当院では、器材の種類や用途に応じてクラスN滅菌器とクラスB滅菌器を適宜使い分け、安全で安心な歯科治療を提供するべく日々努力しています。 ![]() ![]() |